2008年9月30日火曜日

どこにでも呑ん兵衛はいる

 二十代の時、ネパールを旅したときのことである。
 ガイドの人に地元の人がいく飲み屋に連れて行ってもらった。
つまみは覚えていないが、アチャル(カレー味の辛い漬物)や揚げ餃子のようなものだったと思う。
酒は発酵した穀物に、米だったか粟だったか忘れたが、お湯を注ぐと何回も呑めるという優れものだった。味も甘みとかすかな酸味があり、おいしかったと記憶している。どぶろくに似た、ネパールの地酒である。
 私は外人なので衛生の関係上、陶器のカップで呑んだが、地元人は小さなバケツのようなものものから、ストローで呑んでいた。何人もの男が薄暗い中、バケツ抱えるようにして、ストローで酒を飲んでいる様は、やや不気味であり滑稽でもある。しかも、少し呆けた表情で、実にうまっそうに呑んでいた。
 どこにでも呑ん兵衛はいるのだなと思った。
 私もひとりで飲むときは、あんな表情をしているのだろうか。

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